英国の1年を、時候に沿ってお届けする【英国365日】。
ロンドン在住のKeiji Hayashiさんから、5～6月に開催される“本”のフェスティバルの様子が届きました!
ウェールズ南部に、世界的に有名な“本”のフェスティバルが開催される、ヘイ・オン・ワイ（Hay-on-Wye）があります。そこは人口約1,500人の小さな町ですが、毎年5月～6月の間に「ヘイ・フェスティバル」と呼ばれる文学祭が開催され、多くの観光客が訪れます。
2022.7.5
世界的に有名な“本”の町「へイ・オン・ワイ」
この有名なフェスティバルは、今から50年ほど前、リチャード・ブース（Richard Booth）さんが、この町にあった古い消防署を買い取って古本屋を始めたことがきっかけです。
“過疎化が進む田舎に、若い人が住めるように”と、町おこしとして彼が進めるフェスティバルが始まりました。
1970年には“Town of Books”と国際的に知られるようになりました。現在ではフランスやアメリカ、南米など、世界中で「ヘイ・フェスティバル」が開催されています。
また1977年に彼は、この町を独立国と宣言して、自らが王様（キング）を名乗りました。そして、この話題が世界中にも広がりました。
彼はコロナ前の2019年8月20日にこの世を去りましたが、今でも彼をたたえるため、町の真ん中にあるヘイ城（Hay Castle）に彼のステンドグラスの肖像が飾られています。
この小さな町には、現在23の本屋があります。
またお城の庭の一部には、1ポンドで購入できる無人の古書店もあります。
町を横切るように流れているワイ川（River Wye）ではカヌーをしたり、ウォーキングを楽しむこともできます。
また、この町から5分も歩けば、ウェールズとイングランドの国境です。
最寄りのスーパーマーケットへは、ウェールズから国境を越えてイングランドまで行かないといけないんです。
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